元々はコンピュータとかソフトウェアの世界って、結構フリーソフトウェアというか、無償で提供して、みんな便利になりましょうって考えが割と浸透しているんですよね。

OSでもLinuxとかそんな感じですし。無償でもちゃんとしたものを作って提供していれば、そこから派生してビジネスにつながることもありますし。

　あとは最初にラッパー作った頃ってまだ資産数百万とかしかなくて、しかも負けていたんですよね。それで損切りできなくて負けることも多くて、でも証券会社にはまだ逆指値とかできるところがなくて、だったら自分で作っちゃえって発想だったと思います。

でもその頃はリアルタイム株価を取得できる仕組みなんてなかったので、Eトレードの株価アラートメールを飛ばして、それを受信してツールに送って発注するっていう、今じゃ考えられないくらい回りくどい方法でやっていましたね。
もちろんそれ以外に確実に発動させる方法がなかったからしょうがないんですけど。

　それはさっき言ったソフトウェアの無償の精神っていうのもあるんですけど、根っこはこういう人のためにじゃないですが、そういうことをやっていたら、まわりまわって自分に返ってくるみたいな気持ちもあるからですかね。

　そういうのってどういう分野でもそうだと思うんだけど、まずは企業はやっていませんって言うしかないっていうのはもちろんですけど、今ってちょっと詳しい人が調べたら、おかしな通信とかあったらわかっちゃうから、もしそういうことをしていたら必ずこのツールおかしいよって言う人が出てくると思いますよ。

　あとはラッパーの頃はオープンソースって言って、プログラムを全部公開していたから、中身も丸わかりだったから、そういうことはやりようがないってわかるようになっていますね。
もちろんオープンソースにしちゃうと、全く同じものが誰でも簡単に作れちゃうので、T++になってからはしていないんですけど。

　そもそも暗証番号とかは、個人のPCにしか保存されていないから知りようがないですね。
取引も直接証券会社とのやりとりですし、こっちでわかるのは、カブトモネットを通じてログインしているので、カブトモネットのIDと、今ログインした、ログアウトしたとかそういうことくらいですかね。

　そうですね。それはやるやらないの前に、できないですね。